結婚を決め南アフリカへ行った

会社勤めも15年を過ぎ、
仕事は多様性もあり楽しくやっていました。
船舶関係の事務職です。

そこで知り合った主人は南アフリカの人
仕事ぶりは丁寧で誰にでもフェアーに対応するところに惹かれました。
私は仕事メインで生きてきて、恋愛は奥手中の奥手
でもこれから先一人で生きていくのは嫌だな、とも思っていました。

毎日の業務の連絡をしたり、色々な評判を耳にして
この人に会ってみたいな、と思い、日本に仕事で来た時に初めて会いました。
好印象ですが、仕事関係の人、です。

出会いはこんな感じ、
そこから遠距離恋愛を経て、南アフリカ行きを決めることになるのですが、
時期については、私が決めてしまい、彼の生活も変えてしまう形になりました。

半ば強引に南アに行った感があります。
仕事や副業、交友関係や家族も全て置いて南アに逃げた。

私のことを私以上に分かってくれている人ですので、
多少無理をしても受け入れてくれたんだと思います。
話していると守られている感じで安心感を得られました。

会社関係からは反対されるのはわかっていたので、言えませんでした。
副業で色彩分析の仕事をしようと準備中で、これを機に独立したいとも思っていました。
両親は笑って送り出してくれました、私がいいなら、いいと。

退職にこぎつけ、挨拶回りしている時に
この仕事で出会った方々に本当によくしてもらったな、と感慨深かったです。
もう勢いで挨拶するしかないので、当たり障りなく挨拶しましたが、
この職場で得たものは本当に大きく、仕事の基盤を作らせて頂きました。

今まで貯めてきたお金も使う覚悟で部屋を片付け、
荷物を送り、家族をお礼のつもりで温泉に招待し、
南アでも仕事ができるようにパソコンを買い、
そういう段取りは得意分野ですので、サクサク進みます。

でも大切なことを置き去りにしている、
胸の奥にしまってみて見ぬふりをしていることがあると気づいていました。
でも、これは南アに行ったら消えるだろうと簡単に思っていたのです。

案の定彼はこれを見抜いていて
なぜここに来たのか、一緒にいてどんなところがいいのか、聞かれても
素直に話せない傲慢な私は、素直な気持ちを上手く言えませんでした。

私自身も何で言えないのか、言いたいけど全部言えない、のは何でなんだろうと
わからないまま、7年が過ぎていきました。

人生の点、特に、小さい釘がある感覚、100%喜べない自分、これが、
「傲慢な私」をキーワードにすると線になることに驚愕しました。
ショックが半端なくどうしていいものやら・・・

でも、やっとこれに気づいて、死ぬ前でよかった。
洋行帰りと見せかけ、中身はへなちょこな自分
これを認めて共有します!