海外出張の極意

20年以上前ちょっとづつ社会が女性を前に出してきた頃
海外出張への機会をいただきました。

オーストラリアの各港を周り
取引先や関係者と直接会うのが目的です。

男性社員はパスポートが増刷されるくらいの頻度で
世界各国を飛び回り、現地での苦労や
日本からのプレッシャーもある中で結果を求められる
過酷な仕事です。

持参する資料やお土産品、出発するまでの細かいところを毎回補佐しながら
大変だけどやりがいがありそうだな、と密かに思っていました。

一連のプレッシャーがかかる出張の後に、書類を届けて関係者に仁義を切る
というような役回りの出張です。
なんでやらせてもらえたのか、聞こうにも他界してしまいましたので
ご冥福を祈りつつ、機会を与えていただき本当に感謝しています。

お茶くみから始まった女子社員が海外出張に行くとなると
男性社員は不安になるようで、関係先の男性二人を同行させてもらいました。

更に、A44枚にわたる上司からの「海外出張の極意」をいただきました。
業務の合間にコピー用紙に書いたのか、手書きでびっしり・・
もう、ビックリ、これを読んだ時には、本当に身の引き締まる思いでした。
関係者とのコミュニケーションのやり方から、
迷った時の心の持ち方など、細かく書かれていて、こんなに苦労して
男性社員は仕事しているのか、と自分の安易さを責めました。

各関係者への根回し、女子社員が行くからよろしくね、的なものはもちろん
やって下さっていて、現地に着くとそれはそれは丁寧な対応でありがたかったです。

二十歳のころから2~3年に1回は海外旅行に出かけていて
海外に行くことには抵抗はなかったのですが、
仕事となると自分のやったことが、周りに関係してくるので
常にこれをやったらどうなる、を考えて行動することに不安はありました。

でも、現地の人と話すことで
今まで机上の空論だった様々な手配が、実際にどうなるのかがわかったり、
どんな人となりかを知ることで、よりスムーズに仕事が進むことも
実感できました。 これはかなりの収穫。
以外にも直接会うと嫌なところではなくいいところしか見えません。

お二人の仲間のおかげと上司のサポートで無事に1週間後に帰国
これでよかったのか、ちゃんと任務は果たせたのか、戸惑うところです。
こんな私を海外出張に出してくれたKさんに本当に感謝しています。
人間性の面白いタネは尽きない素敵な上司ですが、、仕事においてはとてもフェアー、苦労人です。
今でも海外出張の「三種の神器」は私の中の基本
航空券、パスポート、お金 最低限これさえあれば身一つでも海外へ行けます。ね